2013年11月7日木曜日

ボクの満州生活あれこれ 1


街頭の歯医者と散髪屋 1 

喜寿になった途端に、あちこちの身体が傷んできました。最近歯がぼろぼろと欠け落ちて、根気よく治療しても痛くてダメな歯で根っこが割れているから抜き取られました。そして代替えの歯を取り付けることにしました。

 抜歯の時、目隠しをしますよ!宜しいですかと云われた時に何を思ったか。

二つの情景が脳裏をかすめました。

一つは銃殺刑で射殺する情景。映画にもよく出てくるが、満州では日本の軍隊の駐屯地近くに銃殺刑にするために2メートルぐらいの棒、銃殺刑にする人間を縛り付けた柱です。

銃殺時には何か云う事はないか目隠しをするぞと云って布切れで目隠しをしてたばこを一服吸わせてから銃殺隊が一斉射撃を・・・。

今日本では銃殺刑はありません、が満州で敗戦時にあちこちで見ました。

中国で少し前までは、公開銃殺をする前に死刑囚をトラックの荷台に乗せ、氏名と罪状と刑罰を書いたプラカードを首から下げ、拡声器でアナウンスしながら市中を巡回して人目にさらすということを普通にやっていました。
 死刑執行を見物したい人々が、刑場までガヤガヤと後についていきました。その人々の目の前で公開銃殺をしていました。その人たちは人民裁判にかけられた中国人や日本人でした。 

見物人はその後ろを走って追いかけて行きました。特に、子供は大喜びでついて行って行きました。(テレビ映画で「大地の子」の映像にもありました。)
 死刑執行の現場は大変な人だかりとなり。後ろの人は良く見えないので、見物人どうしで喧嘩もしていました。大衆にとっては、娯楽のひとつなのかも知れなかったのかもしれません。ボクも浮浪児をしているとき仲間と見に行きましたがあまりにも大勢の人のために見えなく、銃声だけが沢山響き渡っていました。

今は中国にも公開銃殺はないそうです。ただ銃殺刑はあるそうです。日本は,絞首刑(ロープで首を縛り足元を外す)です。アメリカは注射刑と電気刑?
 



 

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